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塩野さん



本屋で塩野さんの本を立ち読みしていたら、とても興味深い表現に出会った。↓のような内容(うろ覚え)。

私はローマ人の物語を書き始めるとき、「長い作業になると思うが、私が年をとるころには、ローマも衰退に入っているから、ちょうどいい執筆開始時期なのよ」と周囲に漏らしていたのだけれど、これはとんだ間違いでした。 国というのは、衰退時期に入ると、本当にダメになる前に、本当に冗談みたいなことをやり始めるのです。本題からどんどん遠ざかっていき、何のためだか全く分からないことを延々と議論し、決定し、またどうでもよい滑稽な議論を続ける。それはそれは無様なものです。 今の日本を見ていると、どうも同じようなプロセスに入っている気がしてなりません。殆どどうでもいい、本題から全く離れてしまった議論が続いています。・・・


ずっとどうでもいい議論が続いている。という点については、私自身ずっと思っていたことで特に目新しい点はなかったのですが、塩野さんのすごいところは、そこに歴史的な視点‐衰退国家はみなそのようなプロセスから抜け出せない‐を持ちだしている点です。私が思うに、真の問題があまりにも大きくなりすぎた国家の国民というのは、もはや真の問題を直視することに耐えられないのでしょう。

鳩山さんの交代について、正直私はあまり知りませんが、割とまともな批評家の意見も含めて、殆どの議論が本題から完全にずれてしまっているように感じています。もはや誰が船長になろうと、一度沈没し始めた船が前に進みだすことはないのかもしれません。そこで行われている議論は、どうやって沈没をまぬがれるか、どうやってひとりでも多くを救い出すか、という切実感のあるものではなく、誰のせいで氷山にぶつかってしまったのか、残りの食糧で最後の晩餐を楽しむのは誰か、といった滑稽なものばかりなのですから。

コメント

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バベル
どうやって沈没をまぬかれるか、またどうやって一人でも多く救い出すか、
特に後者について杞憂しているのがG戦士さん含めた一部のインテリ層の方でしょうか

この沈没した船から、自力で脱出する方法を、このブログを通して示しているのですからね
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G戦士

昭和60年生。元京大総合人間学部生。現在はアメリカで某プロフェッショナルファームに勤務。

地方公立高校卒業後、半年間のフリーター宅浪を経て、京大に合格。その経験から得た受験勉強法を書き綴っています。
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