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こんな人にお奨め!
センター地理で高得点を目指す人はもちろんだが、「地理の勉強って何すればいいの?地名の暗記?生産上位国の暗記?」のように、勉強法がよく分からない人にこの通称「
権田地理」は入門書としてお奨めだ。本書を読み終えるころには受験地理でやるべきことがはっきりと分かっていることだろう。
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受験地理の本質
なぜ地中海性気候は夏に乾燥するの?
なぜインドの冬のモンスーンは北東風なの?
難関大が受験生に求めている↑のような地理現象の論理的理解を権田地理は教える。地理はただの暗記科目ではない。基礎知識に基づいて受験地理の本質を理解することこそ本当の地理の勉強であり、そのことを権田地理は文章の中から訴えてくるのだ。
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地誌
権田 雅幸 佐藤 裕治
語学春秋社 (1996/10)
一応断っておきますが、決してセンター用とはいえない!権田地理上・下で掲載しきれなかった地誌の問題をセンター編と称してまとめたに過ぎない。
しかし、その出来は秀逸。地誌というと暗記的なイメージがつきまとうが、本書では論理的理解に基づいて地誌を解説している。と言っても、理論立てすぎて暗記しづらくなるどころか、しっかり覚えやすいように物事を結びつけて説明したり、イメージ(図)で理解するようにしており、地誌の勉強法を根本から変えてくれる一冊といえるのだ。
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使用時期
できれば高1高2のうちに上、下、センター共に通読してほしい。高3で遅いというわけでは決してないのだが、権田地理を読むことで地理の学習は飛躍的に効率化するのだ。地理の勉強は何たるかが分かると言っても過言ではない。
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具体的勉強法
① まずは一通り読みます。できれば三冊一気に流す感じで読むといいでしょう。
② 終わったらすぐにもう一度最初に読んだものから一通り読みます。ただし、この時、覚えるべき事柄が出てきた場合は暗記カードに書きます。論述の場合も暗記カードにポイントだけでいいので書き込みます。ちなみにこの暗記カードは他科目のものと同様、空き時間を利用して毎日取り組みます。参考:
暗記カード使用法
③ 1ヶ月後にもう一度一通り読みます。この時も気づいた基礎知識や論述のポイントは暗記カードに書いておきます。
④ ③までの段階で権田地理の役目は大体終わりです。覚えるべきものは暗記カードになって最も効率的に覚えられるはずですし、三回の通読の中で何よりも大切な「受験地理の勉強法」の全体がはっきりと見えることが達成されているのです。
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