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第一章 堕落への階段

全ての結果はなるべくしてそうなったのだ


私はフリーターになった。しかも、親からの自立さえできていないパラサイトフリーターになった。


私の高校生活はひどいものだった。入学から卒業まで宿題は数えるほどしか出していない。教科書用の棚を学校の机の横に置いて、そこに教科書を全て保管した。ついに高校時代に一回も家の机の上で開かれることはなかった。そんなことだから、もちろん予習なんてただの一回もしたことがなかった。ましてや復習なんて考えもしなかった。ノートという文房具をとうとう三年間所持することさえなかったのだ。


当然のごとく、成績は最悪だった。古文にいたってはほとんど毎回学年最下位。200人中200番だった。まあ単位認定に甘い高校だったので、赤点をとっても職員室で一時間くらい粘って何とか卒業できたのだが。


だが、何故か模試の成績だけは学年最下位ほどではなかったので、勝手に「俺はやればできる」と思い込んでいた。まあ当然のごとく最後までやらないままだったのだが…。何の根拠もないのに、自分は普通に合格して、普通に大学へ通えると疑いもしなかったのだ。


三年になり、周囲が大学受験を意識しだして、教室には常に緊張感が漂うようになった。私といえば、映画にはまって学校帰りにTSUTAYAでビデオを5,6本借りて、夜通しで見ていた。それなのに、いざ冬になり、大学受験が目の前に来ると、ぶっちぎりE判定の名古屋大学と早稲田大学を受験することに自分ひとりで決めた。先生や親には100パーセント無理だといわれ、必死にとめられたが、「いける所ではなく行きたいところに行く!」と、わけのわからないことをほざいていた。別に行きたいのにしっかりした理由などないのに…


そして、当たり前にぶっちぎりで落ちた。何故か分からないが、全くショックはなかった。今思えば、どこか心の奥底ではそうなるとわかっていたのかもしれない。知らず知らずのうちに現実から目を遠ざけていたのだろうか。100%無理だったということを一番理解していたのはほかでもない自分自身だったのだろうか。ただとにかくぶっちぎりの不合格という超リアルな現実だけが目の前にはっきりと存在していた。


化学の問題で化学式を書くところに平気な顔でナトリウムとカタカナで書いていた。他にも、今思えば受験生として即失格といえるような解答を連発した。英作文が非常に重要な名古屋大学の英語で英作文をひとつも練習しないで挑んだのは後にも先にも私だけではなかろうか。赤本をたった一年分しかやらなかった私を落とした名大と早稲田は本当に懸命な選択をしたと思う。


親や先生は浪人を勧めてきた。だが、私は勉強をする自信がなかった。努力をする自信がなかった。今までの生活を振り返って、自分の生活態度に勉強をするようになる要素がひとつもなかった。そんな自分がものすごく情けなく思えた。そして、それと同時に自分に対する諦めが芽生えた。安易な道しか俺には歩めない。


「俺は所詮こんな堕落人間にすぎないのだ。」


そして、私はフリーターになった。しかも、親からの自立さえできていないパラサイトフリーターになった。


全ての結果はなるべくしてそうなったのだ


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コメント

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映画化決定だなw

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信玄

和田アキ
和田秀樹さんの本を読みましたが参考になりませんでした。
でも、東大行きます

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G戦士

そうです。文型に転向したのは化学から解放されるためです。

abc

二次に化学があったということはG戦士さんは現役時は理系だったんですね。

U

すごっ
一通り読ませていただきました。
本当にスゴイの一言です。まさにドラゴン桜の現実版みたいな感じですね。

でも、文房具やノートも3年間持たなかったのに、模試で学年最下位じゃなかったのは凄すぎます。
元々才能もあったんですよ!
僕も今年受験生なので頑張りますね。

管理人 G戦士

ご報告ありがとうございます。ただ、残念ながら五位なんですね…

おそらく携帯でご覧になったんではないでしょうか?2位のサイトが携帯に対応してないので、ひとつ順位が上がるんですよ。

ただ四位は目の前です。何とかりあさんのコメントを真実の物にします!!!そのためにも更新がんばりますね。

またお気軽にコメントしてくださいな。

りあ

初めまして!4位なってますよ!おめでとうございます!
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G戦士

昭和60年生。元京大総合人間学部生。現在はアメリカで某プロフェッショナルファームに勤務。

地方公立高校卒業後、半年間のフリーター宅浪を経て、京大に合格。その経験から得た受験勉強法を書き綴っています。
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